関数の定義(プロトタイプ)を読むには

各関数についてクイックリファレンスが記述されているので、 マニュアルを読み理解するノウハウは PHP の利用をより簡単にしてくれます。 例示やカットアンドペーストに頼るより、関数の定義(プロトタイプ)を 読む方法を覚えるべきです。やってみましょう:

前提条件: の基本的な理解: PHP は型についてルーズな言語ですが、重要な意味があるので、 の基本を理解することは重要です。

関数の定義には返り値が どんな型であるかが示されています。最初の例として、 strlen()の定義を考えてみましょう。

strlen
 
(PHP 3, PHP 4, PHP 5)
 strlen -- 文字列の長さを得る
 
 説明
 int strlen ( string str )
 
 文字列の長さを返します

表 R-1. 関数の定義の説明

Part説明
strlen 関数の名前
(PHP 3, PHP 4, PHP 5) strlen()は PHP 3 と PHP 4 の両方で使用できる
int 関数が戻す値の型。ここでは整数 (文字列の長さが数字で数えら得ている)
( string str ) strlen() 関数の最初の(この場合は唯一の)引数が strという名前であり それは文字列である

上の関数定義は、一般的な書き方では以下のようにも書けます。

returned type    function name    ( parameter type   parameter name )

多くの関数は複数の引数を取ります。例えば in_array()。 このプロトタイプは次のようになります:

bool in_array ( mixed needle, array haystack [, bool strict])

これは何を意味しているのでしょう? in_array() は boolean の値を返します。 成功した場合は TRUE(needlehaystack の中にある場合)、失敗した場合は FALSE (needlehaystack の中にない場合)です。最初の引数は needle と名づけられており、それは多くの違ったをとることができます。その場合"mixed"と 呼ばれます。 needle (我々が探しているもの)はスカラー値(文字列,整数, 又は float)でも、 配列でもかまいません。 haystack (対象を探す配列)は二番目の引数です。 三番目のオプションの引数は strict と名づけられています。全てのオプション引数は [ ブラケット ]の中に表現されます。 strict パラメータはデフォルトでは boolean の FALSE であるとマニュアルに述べられています。機能の詳細については 各関数のマニュアルをご覧ください。

より複雑なバージョンとの関係を有する関数もあります。以下が html_entity_decode() の例です。

(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5)

これは、この関数は PHP 3 では利用できず、 PHP 4.3.0 以降のバージョンでのみ利用可能であることを意味します。