CXL. 共有メモリ関数(shmop)

導入

shmop は、共有メモリセグメントを PHP から簡単に読み書きまたは作成、 削除することを可能にする一連の関数です。

注意: Windows 2000 より前のバージョンの Windows では共有メモリを サポートしていません。Windows では、PHP が Apache や IIS などの web サーバモジュールとして稼動している場合にのみ shmop が動作します (CLI および CGI では動作しません)。

注意: PHP 4.0.3では、以下の関数に接頭辞 shmop ではなく shm が付いていました。

要件

外部ライブラリを必要としません。

インストール手順

shmop を使用するには、--enable-shmopパラメータを configure に 指定して PHP をコンパイルする必要があります。

実行時設定

設定ディレクティブは定義されていません。

定義済み定数

定数は定義されていません。

例 1. 共有メモリ操作の概要

<?php
   
// システムID 0xff3を有する 100 バイトの共有メモリブロックを作成する
$shm_id = shmop_open(0xff3, "c", 0644, 100);
if (!
$shm_id) {
    echo
"共有メモリセグメントを作成できませんでした。\n";
}

// 共有メモリのブロック長を得る
$shm_size = shmop_size($shm_id);
echo
"SHM ブロックサイズ: ".$shm_size. " が作成されました。\n";

// 共有メモリにテスト用の文字列を書き込んでみる
$shm_bytes_written = shmop_write($shm_id, "my shared memory block", 0);
if (
$shm_bytes_written != strlen("my shared memory block")) {
    echo
"データ全体を書き込めませんでした。\n";
}

// その文字列を再び読み込んでみる
$my_string = shmop_read($shm_id, 0, $shm_size);
if (!
$my_string) {
    echo
"共有メモリブロックから読み込めません。\n";
}
echo
"共有メモリ内のデータは次のようになります: ".$my_string."\n";

// ブロックを削除し、共有メモリセグメントを閉じる
if (!shmop_delete($shm_id)) {
    echo
"共有メモリブロックに削除用のマークを付けることができません。";
}
shmop_close($shm_id);
   
?>

目次
shmop_close -- 共有メモリブロックを閉じる
shmop_delete -- 共有メモリブロックを削除する
shmop_open -- 共有メモリブロックを作成またはオープンする
shmop_read -- 共有メモリブロックからデータを読み込む
shmop_size -- 共有メモリブロックの大きさを得る
shmop_write -- 共有メモリブロックにデータを書き込む