usort

(PHP 3 >= 3.0.3, PHP 4, PHP 5)

usort --  ユーザー定義の比較関数を使用して、配列を値でソートする

Description

bool usort ( array &array, callback cmp_function )

この関数は、ユーザー定義の比較関数により配列をその値でソートします。 ソートしたい配列を複雑な基準でソートする必要がある場合、 この関数を使用するべきです。

比較関数は、最初の引数が 2 番目の引数より小さいか、等しいか、大きい場合に、 それぞれゼロ未満、ゼロに等しい、ゼロより大きい整数を返す 必要があります。

注意: 二つのメンバーの比較結果が等しいとなった場合、 ソートされた配列の順番は定義されません。PHP 4.0.6 までは、 ユーザー定義関数はそれらの要素の順番を維持します。しかし PHP 4.1.0 以降で導入された新しいソートアルゴリズムでは、 それと同等のことを行う効果的な方法はありません。

注意: この関数は、 array パラメータの要素に対して新しいキーを割り当てます。 その際、単純にキーを並べ替える代わりに、 すでに割り当てられている既存のキーを削除してしまいます。

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

例 1. usort() の例

<?php
function cmp($a, $b)
{
    if (
$a == $b) {
        return
0;
    }
    return (
$a < $b) ? -1 : 1;
}

$a = array(3, 2, 5, 6, 1);

usort($a, "cmp");

foreach (
$a as $key => $value) {
    echo
"$key: $value\n";
}
?>

上の例の出力は以下となります。

0: 1
1: 2
2: 3
3: 5
4: 6

注意: もちろん、このような簡単な例では rsort() 関数の方がより適当です。

例 2. 多次元配列を使用する usort() の例

<?php
function cmp($a, $b)
{
    return
strcmp($a["fruit"], $b["fruit"]);
}

$fruits[0]["fruit"] = "lemons";
$fruits[1]["fruit"] = "apples";
$fruits[2]["fruit"] = "grapes";

usort($fruits, "cmp");

while (list(
$key, $value) = each($fruits)) {
    echo
"\$fruits[$key]: " . $value["fruit"] . "\n";
}
?>

多次元配列をソートする際には、$a$b は配列の最初のインデックスへの参照を保持しています。

上の例の出力は以下となります。

$fruits[0]: apples
$fruits[1]: grapes
$fruits[2]: lemons

例 3. usort() でオブジェクトのメンバ関数を使用する例

<?php
class TestObj {
    var
$name;

    function
TestObj($name)
    {
        
$this->name = $name;
    }

    
/* 静的な比較関数: */
    
function cmp_obj($a, $b)
    {
        
$al = strtolower($a->name);
        
$bl = strtolower($b->name);
        if (
$al == $bl) {
            return
0;
        }
        return (
$al > $bl) ? +1 : -1;
    }
}

$a[] = new TestObj("c");
$a[] = new TestObj("b");
$a[] = new TestObj("d");

usort($a, array("TestObj", "cmp_obj"));

foreach (
$a as $item) {
    print
$item->name."\n";
}
?>

上の例の出力は以下となります。

b
c
d

uasort()uksort()sort()asort()arsort()ksort()natsort() および rsort() も参照ください。