第 13章定数

目次
構文
自動的に定義される定数

定数は簡単な値のためのID(名前)です。この名前が示すように、定数の値は スクリプト実行中に変更できません (magic constantsは 例外で、これらは実際は定数ではありません)。 デフォルトで定数では大文字小文字を区別します。慣習的に、 定数は常に大文字で表記されます。

定数の名前は、PHP のラベルと同じ規則に従います。有効な定数の名前は、 文字またはアンダースコアで始まり、任意の数の文字、数字、 アンダースコアが後に続きます。正規表現で示すと次のようになります。 [a-zA-Z_\x7f-\xff][a-zA-Z0-9_\x7f-\xff]*

例 13-1. 有効/無効な定数名の例

<?php

// 有効な定数名
define("FOO",     "something");
define("FOO2",    "something else");
define("FOO_BAR", "something more");

// 無効な定数名
define("2FOO",    "something");

// 有効だが、避けるべき。
// 将来 PHP に定数の予約語が追加された場合に
// スクリプトが動作しなくなる可能性がある
define("__FOO__", "something");

?>

注意: 本節の目的においては、文字は a-z, A-Z, および127から255まで (0x7f-0xff)のASCII文字を指します。

superglobalsと同様に定数のスコープはグローバルです。 つまり、スコープによらずスクリプトの中ではどこでも定数に アクセスできます。スコープの詳細についてはマニュアルの 変数のスコープ をご覧ください。

構文

define()関数を使用することにより、 定数を定義することが可能です。定数が一度定義されると、 変更または未定義とすることはできません。

定数に指定できるのは、スカラデータ (boolean, integer, double, string) のみです。 resource の定数を指定しないでください。

単に定数の名前を指定することにより、その値を得ることが可能です。 変数とは異なり、その前に $ は不要です。 定数の名前を動的に得る必要がある場合、定数の値を読むために関数 constant() を使用することも可能です。 定義済の定数の一覧を得るには、 get_defined_constants() を使用してください。

注意: 定数と(グローバル)変数は、異なる名前空間にあります。 例えば、TRUE$TRUE は違うものを意味します。

未定義の定数を使用した場合、ちょうどstringとして コールしたかのように(CONSTANT vs "CONSTANT")、 PHPはその定数自体の名前を使用したと仮定します。 この際、E_NOTICE が発生します。 ある定数が設定されているかどうかを知るには、 defined() 関数を使用してください。 なぜ $foo[bar]が間違っている (まずbarを定数としてdefine()しなければ) のかというマニュアルもご覧ください。 定数がセットされているかを単にチェックするには defined()を使用してください。

変数との違いは次のようになります。

例 13-2. 定数の定義

<?php
define
("CONSTANT", "Hello world.");
echo
CONSTANT; // "Hello world."を出力
echo Constant; // "Constant" を出力し、警告 (notice) を発行
?>

オブジェクト定数 も参照ください。